昨日、岩手県議会商工建設委員会東北ブロック視察調査で山形県酒田市と鶴岡市を訪問しました。
酒田市では、デジタル戦略室デジタル変革主幹 池田郁男氏から酒田市のDX戦略について説明を受けました。
2020年11月酒田市、株式会社NTTデータ、東日本電信電話株式会社及び東北公益文科大学で協定を交わして取り組んでいますが、特徴的なことは、NTTデータの代表取締役社長をCDO(最高デジタル変革責任者)に就任いただき、実務を担うCDO補佐官にNTTデータ課長をフルタイムの職員として派遣いただいて、専任職員5名と各部からの兼務職員8名で専門部署を設置して取り組んでいるとこです。
3カ年経過時点で94の施策をロードマップ化し、22施策が完了、23施策に着手しているとの事です。行政分野や市民サービス分野からはじまり今後は地域課題解決に向けた取組が本格化するとの事で、注目したい取組です❗️
酒田市の隣の鶴岡市では、鶴岡サイエンスパークの取組について視察調査しました。
この取組は、平成8年に庄内開発協議会に大学整備推進室を設置した事からはじまりました。
平成13年に酒田市に東北公益文科大学が開学し、鶴岡市には慶應義塾大学先端生命科学研究所が開設されます。そして平成17年に東北公益文科大学大学院が鶴岡市に設置されています。
慶應義塾大学先端生命科学研究所を中心に鶴岡サイエンスパークが整備されました。現在では、鶴岡サイエンスパーク発ベンチャー企業9社のほか、国立がんセンター鶴岡連携研究拠点も整備され、20年で600人近い雇用が生まれており、その経済効果も2021年には51億円と試算されています。
特徴的な取組は、高校生の研究助手をアルバイトとして採用したり、「特別研究生」として研究したりして、結果として若者の人口定着につながっている事です。
鶴岡から中央の大学院博士課程や専門研究した人が鶴岡サイエンスパークを拠点に戻り起業するなど、人材の受け皿になっており、20代では転出が上回っているものの、30歳からは転入が上回っています。
この成果は、20年にわたる取組の結果であり、費用もかかることから、しっかりとしたビジョンで事業を継続することの重要性を感じました。
【Facebookより転載】
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